新聞各種や雑誌等から保険に関する最新ニュースをお届けいたします。

2023年8月

損保ジャパン、車保険料上げ延期　ビッグモーター不正で

日本経済新聞

損害保険ジャパンは2024年1月に予定していた自動車保険料の引き上げを当面見送ります。中古車販売大手ビッグモーター（東京・港）が自動車保険金を不正に水増し請求していたことを受け、契約者の理解が得られないと判断しました。東京海上日動火災保険や三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険は慎重に上げ幅を検討しています。

7月豪雨災害の保険金支払い239億円　損保、採算悪化懸念

日本経済新聞

相次ぐ自然災害が損害保険会社の経営に打撃を与えています。日本損害保険協会によると、7月上旬以降に発生した豪雨災害での保険金支払いは7月末時点で239億円に達しました。6月の大雨や台風2号でも200億円を超える支払いが発生しており、2023年度の国内損保事業の収益は22年度に続き低迷する可能性があります。

損保大手、契約者の損失回復急ぐ　ビッグモーター不正

日本経済新聞

中古車販売大手のビッグモーター（東京・港）による保険金不正問題を受け、損害保険大手各社が契約者の損失回復を急いでいます。東京海上日動火災保険はビッグモーターで修理した車の無料点検を始めたほか、三井住友海上火災保険は契約者の等級を独自に訂正する方針を示しました。2000年代の保険金不払い問題以来の不祥事に際し、実態解明に先んじて動くことで業界の信頼回復を図る狙いがあります。

金融庁、自動車保険の修理費を点検　不適切な慣行を検証

日本経済新聞

金融庁は損害保険会社が整備業者に払う事故車の修理費を点検します。自動車保険の車両修理で、中小の整備業者から物価高を反映していないとの不満が出ているためです。調査で問題が見つかれば、修理費の是正に動く可能性があります。対象は東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険など損保各社と自動車整備業者です。

損保4社に資料要請　公正取引委員会、課徴金視野に調査

日本経済新聞

損害保険会社が企業向け保険で事前に価格調整していた問題で、公正取引委員会が「カルテル」疑惑の解明に乗り出しました。10日に大手4社の担当者を呼び、資料提出などを要請し独占禁止法違反（不当な取引制限）の疑いで課徴金納付命令も視野に調べます。価格調整は繰り返されていた可能性があり、金融庁の調査も並行して進む異例の事態となりました。